Camping Domeを作ることになったきっかけ
(誕生ストーリー)

2017年9月、京都北部でログハウス(フィンランド製)を建てていた時の話です。
川端康成の小説「古都」に描かれた銘木 “北山杉”で有名な周山街道を通って現場へ行こうとした時、大型台風18号で北山杉が沢山倒れているのを見ました。
数か所で道路が塞がれて1週間以上通行止めになり、現場に行けなかったのが“Camping-Dome”を考案し作るきっかけになりました。

近年、伝統的な日本建築の「床の間」が無い建物が多くなり、銘木の床柱などが使われなくなりました。また輸入木材の方が安いという理由で銘木ばかりか、構造材も外材ばかりが使われるようになりました。
これら複数の理由で、どんどん国内の木材が売れなくなり、それにつれ山林の手入れがされなくなり放置状態の山が増えていきました。
国産の材木がもっと使われていれば、台風による倒木がこれほどは起きなかったのではないだろうか?と思いました。

もっと国内の材木を使うという事を考えると、当社が輸入住宅を専門にしてきた事で、日本林業衰退に関わってしまったのではないかと考えるようになり、その時点で輸入木材でログハウスを建てることを止め、地元の京都産スギを加工して “キャンピングドーム” を作ろうと決めました。

昨今、世界中で叫ばれているCO2削減問題やSDGSの観点からも、遠路はるばる北欧からコンテナ船で材木(ログ)を運搬するのを止め、国内産で地元の木材を使うことにして大正解だったと思います。

以上が当社のミニログハウスCamping-Dome誕生ストーリーです。